鳩対策の方法を知る
鳩の生活圏と人間の生活圏が近いことで、色々と影響を受けることがあります。
例えば、自宅やマンションに鳩の巣ができてしまったとか、鳩の糞被害など、外観の汚れや人間の人体に関わる被害が及びます。
鳩対策で、どのような方法があるのか?
それぞれの対策方法と、メリットとデメリットを比較してみました。
忌避剤について
鳩の対策グッズの中に、「忌避剤」というものがあります。
忌避剤とは、薬剤の中に鳩の嫌がる香りや、味、手触りがするものです。
鳩は、野鳥なので許可がない限り勝手に巣を駆除したり、殺してはいけない鳥ですので、寄せ付けないことを目的とした鳩対策グッズです。
忌避剤には、3種類のタイプが発売されていて、“固形タイプ”、“ジェルタイプ”、“スプレータイプ”があります。
スプレータイプは、鳩が寄り付いて欲しくない場所に直接吹きかけます。その効果は薬剤によります。
固形タイプ
- メリット
- 鳩が近づいて欲しくない場所に置くタイプや、吊るすタイプが販売されています。香りは、雨に濡れにくくなっており、1ヶ月程度効果があるものが多いです。
- デメリット
- 効果が1ヶ月程度なので、こまめに交換が必要となり費用もかかります。また、香り成分の物は効果がある程度範囲が限られているので、鳩が飛んでくる場所のみに有効的です。
ジェルタイプ
- メリット
- ジェルタイプは、鳩の臭・味・触覚に働きかけるものです。直接鳩が止まって欲しくない場所に、直接塗って使用が可能です。食品添加物や医療添加物で作られているものなので安全に使用でき、鳩に対しての予防として最適です。
- デメリット
- 直接塗ったり、置いたりするタイプなので、その場所は物を置いたりすることができません。また、塗るタイプの物は建物の外観を汚すことがあります。薬剤の効果のある期間が決まっているので、交換が必要です。
スプレータイプ
- メリット
- 鳩が来て欲しくない場所に、シュッと吹きかけて使用します。いつも鳩が来ているなという時間を確認して、その時間帯にスポット的に使用することが可能です。
- デメリット
- スプレータイプなので、吸い込んでしまう可能性があります。また、その効果は数時間のものですので、こまめにスプレーが必要です。
※鳩へ直接スプレーを吹きかけないようご注意ください。
防鳥ネットについて
建物の大きく開いた空間や、住居ではベランダや軒下などにネットを張り鳩の侵入を防ぐ方法です。侵入経路を防いでしまうため、鳩が寄り付くことを防ぐことができ、外観を汚すことなく対策ができます。
防鳥ネット
- メリット
- ネットを張ることで侵入経路を封鎖できるので、一時飛来や巣作りを回避することが可能です。
- デメリット
- 広い範囲にネットが必要な場合や、高所など個人でネットを張ることが難しいことがある。
防鳥剣山(バードピン)について
鳥害対策用の剣山です。剣山といっても針の先端は尖っていなく、鳩を傷つける恐れがないものになります。鳩が飛来している場所に隙間なく設置し、剣山の針で鳩が止まれない環境を作る方法です。
防鳥剣山(バードピン)
- メリット
- 比較的簡単に設置することができる対策になります。設置後も景観が汚れる心配はありません。
- デメリット
- 柔らかいものが多い樹脂製の剣山は、剣山の上やピンとピンの隙間に巣を作られてしまう恐れがあります。またステンレス製の物は経年劣化等によるピンの落下等にご注意ください。
鷹匠について
鳩や鳥類の天敵である鷹を使って行うのが、“鷹匠”での駆除です。
鷹匠
- メリット
- 鷹を使って鳩を威嚇することで追い払うので、物を設置することがなく、作業足場等の費用が発生することがありません。本来の生態系のシステムを利用した駆除が可能です。
- デメリット
- 長期的に住み着いていた鳩は帰巣本能が高いため、鳩が恐怖心を持ち場所を離れるまで定期的に鷹を飛ばす事が必要となり、対策に時間と費用がかかります。
その他について
ワイヤー、電気ショックシステム
その他にも鳩対策として色々なグッズが販売されていたり、対策方法があります。
他の鳩対策の方法として、鳩の飛来を予防する「ワイヤー」を張ったり、「電気ショックシステム」で微弱電流を流したりする方法などがあります。
まとめ
被害の状況や、鳩の被害に遭っている建物や場所に合わせて、鳩対策を実施されることをおすすめします。
気を付けたいポイントは、鳩の巣を駆除したり、鳩を駆除した後に再び鳩が戻ってきて、巣を作り直すことがないようにすることです。
被害が大きい場合は、専門業者に相談されることをおすすめします。